インプラント > SDC通信バックナンバー > SDC通信 Vol.52(2013年10月15日発行)

SDC通信Vol.52

SDC クリニック見学&インタビューリレー

クリニック見学&インタビューリレー第17回 医療法人信州口腔外科インプラントセンター様

① 北村院長、自己紹介をお願いいたします

医療法人信州口腔外科インプラントセンター 北村  豊 院長

出身は奈良県奈良市。幼い頃から昆虫に興味を持ち、飼育や収集、さらに奈良の昆虫の調査を行っていたことから東京農業大学に一旦進学し昆虫学を熱心に勉強していたものの、手先の器用さを活かし、その後神奈川歯科大学に転入。“昆虫の虫”から少し方向を変え“歯の虫”の勉強に方向転換。大学を卒業後、松本歯科大学に入局し、助教授を務めるなど19年間勤めました。そのうちの3年間は大学を休職し青年海外協力隊員としてマレーシア半島の先住民、オランアスリのための国立病院で医療協力していたこともあります。オランアスリはジャングルに住んでいましてね。ジャングルで暮らす人々は生活の知恵や工夫がないと生きていけない厳しい環境にありますが、とても豊かな心の持ち主ばかりで、私は「生きるとはどういうことなのか」など、非常に尊いことをたくさん教えてもらいました。帰国後大学に復職しておりましたが、国際医療協力を一つの柱とする長野県内の病院に10年間勤めた後、自分の理想とする医療を提供できる“場”をつくりたい、と2004年に「信州口腔外科インプラントセンター」を設立いたしました。日本口腔外科学会認定 専門医、また日本口腔インプラント学会 専門医として診療にあたっています。

 

② 貴院の特徴や診療に対する取り組みを教えてください

木目を基調とした暖かみのある受付

モットーは「患者さんがもし自分だったら、もし家族だったら」と考えて治療に臨むこと。毎年海外に学会発表や講演等で行っていることもあり、世界的スタンダードレベルの医療を維持できるように心がけています。患者さん中心の安心・安全で現在の医療レベルにおけるスタンダードの医療を提供することを重視しており、これからもたゆまぬ努力を続け、「自分が受けたい治療」を実践していきたいですね。受付スタッフや歯科衛生士にも希望があれば積極的に外部での学びの機会への参加を推奨しており、「自己成長が実感できる職場環境」を目指しております。

 

診療室内の様子

また、患者さんの紹介で来られる方が多く、有難く思っています。地域のドクターをはじめ、横との繋がりも大切にしていますので、そうした地域の先生方や大学の教え子である卒業生の紹介で東京をはじめとする他府県から足を運ばれる患者さんもおられます。嬉しいと同時に大変な責任も感じております。

 

③ 貴院の掲げているミッションを教えてください

北村院長の思いがつまった 趣きあふれる診療所のたたずまい

歯科医師として最高の治療を責任を持って行うことは当然だと思っております。しかしそれ以前に歯科医師も患者も同じ人間という原点に立ち返り、当センターが、皆さまと共に作り上げていく新しい時代の歯科医療モデルとなり、地域との様々な出会い、交流の場となることを願っています。

 

北村院長の思いがつまった 趣きあふれる診療所のたたずまい

開業を決意したのも、自分が目指す診療所像があったから。私は診療所と言っても患者さんがくつろげ、ほっとできる空間にしたかったんです。そのため当診療所の建物も、一見、栗林の中にたたずむ純和風の普通の家のような造りにし、室内も広めに取り、外観・内観ともに出身地である古都奈良の建物(他、建築専門書等)を研究し設計しました(設計士の方には大分苦労をかけてしまいました)。また、診療するだけの場所ではなく、私が海外での経験談などを話したり、地域の方々や患者さん同士が交流を図れる場所としても利用できるような部屋も作ったんです。周囲からはよく「診療所らしくない建物だ」と言われます(歯医者らしくない歯医者だ、とも(笑))。しかしそもそも「〜らしい」というのは、人が作り上げた既成概念であり、私はまさに、それらを打ち破りたかったのです。子供の発想が豊かで何をしでかすか分からないように…(笑)

 

北村院長の思いがつまった 趣きあふれる診療所のたたずまい

地域の皆さんとの交流を大事にしたいというのも、開業を決意した理由の一つでもあります。一期一会、せっかくの縁で出会ったのに、単に医者と患者さんというだけではもったいない。もっと皆さんと接点が持てるようになりたいと思ったんです。ですから私は診療中でもコミュニケーションを何よりも大切にしていましてね。上手くコミュニケーションを図るには会話だけでなく、その場の雰囲気も大事になりますから、ユーモアや笑いを欠かさないように心がけています。笑いが免疫力を上げるというのは立証済みですからね(笑)

 

待合室からの眺め

そういう風に考えられるようになったのはジャングルでの経験があるからこそ。国が違うから人間も違うのかというとそうではありません。どこの国の方でも「楽しいことは楽しい。悲しいことは悲しい」。感じ方は一緒で、ただ文化が違うだけなのです。向こうで暮らしていた時、「あまり親しくすると仕事がしにくくなるからやめたほうがいい」と現地のドクターから言われたこともありましたが、私は彼らと仕事以外でも多くの時間を共に過ごしました。ジャングルにも一緒に行き、吹き矢を使ったり、ハンティングをしたり…。何故か?それは同じ生活を送ればコミュニケーションも図りやすくなり、良い結果に繋がるとの信念もさることながら、世界最古の豊かなジャングルの中で大自然の一員として共生する先住民のライフスタイルに私自身が共感したからなのです。そのお陰でコミュニケーションを図るという事はどういうことなのか、そしてその大切さなど、本当に様々な事柄を学ぶことができました。

 

自然に囲まれ風情のある診療所周辺の様子

我々はモノが溢れる時代に生まれ育ち、いくらモノがあっても「もっともっと」と満足できない、心の貧しい人間になってしまっています。しかし、時間やモノに縛られない先住民たちは、「足ること」を知っているのです。例えば私が食べ物を分けてもらった時など、「ありがとう」とマレー語で言うと彼らは不思議がるんですよ。というのも、食べ物を沢山持っている人が持っていない人に分けるのは、彼らにとってごく当たり前のことなので、彼らの言語には「ありがとう」という言葉すら存在していないんですよ。すなわち、助けあって生きていくのが当たり前の社会では「ありがとう」という言葉が存在する理由がないんです。そうした経験を一つとっても、私は彼らから沢山のことを教えてもらっています。ですから今後は私が彼らの役に立てるように、色々な形でできる限りの協力をしていきたいと考えているのです。

 

④ これからチャレンジしていきたいことについて

診療中の北村院長

大学の医局在籍時、休職して青年海外協力隊員として赴任した3年間のマレーシア先住民病院での医療活動と、近畿大学形成外科への短期国内留学が含まれますが、どちらも自身が井の中(医の中?)の蛙だったことを思い知る貴重な体験でした。その後度々国際協力等で海外を訪れていますがいつも感じることは「先住民は暮らしは極めて質素ですが、精神的には豊か。つまり普通日常生活の中で『幸せ』や『満足』を知っている」ということ。

 

診療中の北村院長

これまでライフワークとしている国際医療協力でマレーシアの他バングラデシュ、カンボジア、フィリピン、マラウイ(アフリカ)、インドネシア、モンゴル等訪問していますが、ある時は国賓として来日された方から急に「今から寄りたい」とご連絡を頂いたことも。空手、写真、パラグライダー、吹矢を吹くこと等持ち前の好奇心旺盛さから特技や語学、趣味が多方面に渡り、生来の凝り性・中途半端が大嫌いという性分から、歯科医療をベースにしながらも国内外の異文化交流促進に力を注ぎたいと思っていますし、何よりもそれらを通して学び、楽しみたいと考えています。寄り道をし、道草を食いながら不器用に人生を歩んできた私ですが、これからの人生を心豊かに送るためにも、子供のような自由な心とユーモアのセンスを磨いて持ち続け、“感性”のアンテナが錆びないようにしながら、自分の心に誠実に生きてゆきたいと願っています。

 

〜インタビューを終えて〜

国内外、歯科医療界内外の垣根を超えて活動される北村先生は、歯科医師として学会等での発表以外にもそのユニークな体験から雑誌や新聞、ラジオ等取材を受けることも多いそう。口腔内の健康を育みながら日本、そして世界のコミュニケーション文化発展の為に今後の更なるご活躍が期待されます。

北村院長、お忙しい中インタビューにご協力頂きありがとうございました!!

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