インプラント > SDC通信バックナンバー > SDC通信 Vol.56(2014年02月15日発行)

SDC通信Vol.56

SDC クリニック見学&インタビューリレー

クリニック見学&インタビューリレー第21回 竹尾歯科様

① 竹尾院長、自己紹介をお願いします

竹尾歯科 竹尾 昌洋先生

小学校、中学校と田舎ではありましたが、勉強、スポーツ、芸術分野、音楽と大概何に取り組んでもトップになり今思えば自信過剰の塊でした。そんな私も高校入学と同時に「やんちゃな道」に走り、学校から父兄の呼び出しを受けたり、停学もたびたび。留年こそしなかったものの当時周りにはずいぶん心配と迷惑を掛けてしまったとの思いがあります。

そんな状態でしたので進路を考える際も、国立は到底無理。「まあ親父も歯医者で儲かっているみたいだし、私立であればどうにかなるだろう」などと楽観的に考えておりましたが、最終的に職業を考えてやはり歯科大学に入って歯科医にでもなるか、と意識するようになりました。そんな調子でしたので実際に受験勉強に本腰を入れはじめたのはかなり遅かった気がします。しかし、運良く数校の私立大学に合格でき、その中で横須賀のアメリカンな雰囲気が気に入り神奈川歯科に入学することを決めました。

大学入学後しばらくは、よく分からないまま意に反し入った剣道部のクラブ活動を続けるためだけに通学していたようなもので勉強はほとんど手につきませんでした。クラブ活動を続けた(辞めなかった)理由はというと、辞めると“リンチ”が待っており、また学校も続けられなくなるから、というものでした(苦笑)

そんな学生時代に転機が訪れたのは3年生の時。クラブの幹部になり自由度が増したということもありましたが、学業でも専門課程が始まり、勉強、実習がおもしろくなり始めました。授業を受ける為に真面目に通学するようになり、お陰で留年もせずすんなり卒業することができました。卒業後は、もともと器用だったため補綴科から声が掛かり入局することになりました。しかし自身としてはあまりやりがいを感じられないまま3年間を過ごすことになりました。

そんな折、私の実父が入院することになってしいました。兄弟がまだ歯科大生だったため、いったん仕送りのため大学を休職し、田舎へ帰り家業を手伝うことになりました。しかしその数ヵ月後に大学に復職したところ、居場所が無くなっており、結局退職せざるを得ませんでした。当時そのまま神奈川県での開業も考えましたが、やはり田舎へ戻った方が勝手が分かるだろうと考え、宮崎県延岡市に帰ることにしました。その後父の下で勤務医として一緒に1年間仕事をし、外科、保存を習得。その後分院長として現在のクリニックを父に開業してもらうことになりました。その4年後父が亡くなり個人開業に切り替え、平成2年に法人化し現在に至ります。

 

② 貴院の特徴や取り組みを教えてください

診療中の竹尾先生

最近歯科の流れとして「予防」の重要性を謳うクリニックが増えてきましたが当院は長らく予防をメインとし、これまで15年以上来院者に無料フッ素塗布、無料健診をおこなってきました。現在はさらに進化し、「できるだけ削らない、抜かない、被せない」を実践中。患者さんの約半数が自費のメンテナンスで来院されている状況です。
またどうしても削らなければならない、抜かなければならない時には、自分の家族を治療するときと同じ気持ちで対応することを、最重要視しています。

またスタッフ、特に歯科衛生士の自立と地位向上のため、さまざまな勉強会に参加する機会を与えています。各自がスキルアップを図り、「自分の給与は自分で稼ぐ」ということを認識できるよう心がけております。自費診療に限らず保険診療においても、患者さん満足度を向上させるために何ができるのかを常に考え、オリジナル歯肉マッサージをサービスメニューに取り入れることも早くからおこなってきました。

 

竹尾歯科 待合室の様子

その結果、延岡市の人口12万人に対し、当院には現在までにのべ14万5千人の患者さんが来院されています。開業当時(歯科バブル時代で開業すれば儲かるという時代)から一時は大きく落ち込んだ患者数、売上も(歯科不況と言われる時代にあって)現在大きく伸びている状況にあります。インプラントでは平成10年から毎年150本以上の埋入はキープしていますし、自費のセラミック系クラウンも毎月ほぼ100本以上あります。「どうして一度落ち込んだ田舎の歯医者が立ち直ったのか?」また「削らない・抜かないと言いながら、自費の売上が上がり来院者が増えるのか?」等の取材を受けることが増え、その後多くの同業者から問い合わせをいただく状況となりました。数年前よりそのノウハウを全国の歯科医、スタッフさんに講演する活動にも取り組んでおります。

 

③ 貴院の掲げているミッションを教えてください

竹尾歯科 外観

実は私は歯科医師としてはじめの20年以上、患者さんに費用がいかに安く、いい医療が提供できるかと考えながら、診療に取り組んで参りました。その際、患者さんにおすすめしていたのはほぼ100パーセント保険診療です。 ところが、ある先生と知り合い「竹尾先生は本当に患者さんのためを考えて保険診療していますか?」と聞かれました。確かに考えてみると、自分自身、家族、友人に保険診療は行っていませんでした。  なぜか?それはその人にとって保険診療のメニューがベストだと思わなかったからです。おそらく開業歯科医師の先生方のほとんどはご自分、またはそのご家族には保険診療はしていらっしゃらないのではないでしょうか。

保険診療は食事で言えば、ファミリーレストランで、できるだけ安くとりあえずお腹いっぱいになればいいという食事で、栄養価も必要栄養素もそれほど重要視されてはいません。それに対し自費診療はその人のニーズに合った材料、価格、方法を吟味し選択して行う診療と言えるでしょう。

私は歯科医師として保険診療を否定するつもりはありませんが、本当に目の前の患者さんのメリットにつながる提案は専門家として自信を持って行うべきであろうと思います。当院のコンセプトとして「全身の健康はお口から」「通いたくなる歯のエステサロン」と謳っていますが歯科のプロとして「患者様の健康を第一に考えた歯科治療」サービスの提供を通じ多くの患者さんに一生続く満足感を提供できる歯科医院でありたいと考えております。

 

④ これからチャレンジしていきたいことについて 教えてください

私は日本の歯科業界のうねりを体験したものとして、時代が変わっても変わらない、本当に患者さんの、そして日本の未来につながる歯科医師としてのあり方を考え取り組んできたつもりです。もし私がお役に立てるならば、試行錯誤の中で得た体験を全国の歯科医、スタッフさんに「夢を持てる歯科医療のノウハウ」としてお伝えし、少しでも歯科医、衛生士の社会的地位向上に寄与できれば幸甚です。

口腔が全身の健康維持にいかに関わっているか、また歯科医、歯科衛生士が美容、アンチエイジング等にいかに関われるか、これからの歯科医療をみなさんと一緒に勉強していきたいです。

予防に取り組んでおられる先生の中には、「むし歯、歯周病は100パーセント予防できます」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、では「ips細胞など再生医療をはじめとした科学がますます進化し、本当にむし歯、歯周病が無くなったとき、歯科医、歯科衛生士は何ができるのか?その時歯科医の存在意義は?」などと考えると、これからの歯科医の道が少し見えてくるかもしれませんね。

竹尾先生は今月開業30周年を迎えられました。本当におめでとうございます。
またお忙しい中ご協力いただきありがとうございました。

今後共よろしくお願いいたします!


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訪問歯科診療と口腔ケアへの取り組み -歯科医院における口腔ケアへの取組み

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